ご家庭で使われる
ドリッパー(抽出器)
(★は、お勧め度) |
内 容 |
長 所 |
短 所 |
お勧め
挽き具合 |
ペーパードリップ


★★★★★
自珈亭取扱商品 |
ドイツのメリタ式に歴史は始まり、カリタ式やKONO式などが登場した、非常にポピュラーなドリッパーです。
自珈亭では、それぞれのドリッパーの特徴確認を行い、二種のドリッパーを扱っています。
次の項目で挙げる「ネルドリップ」に極めて近い素直なドリップが可能な外壁が遮へいされないペーパードリッパー『コーヒーバネット』がネット上で噂が広まりブレイクしたのは、自珈亭がルーツなのです。
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この方式は、加熱による化学変化が少ないので、コーヒーのうまみや個性を引き出せるといわれるドリップ方式に区分されます。
ペーパーフィルターを使用することで、手軽かつ衛生的で片付けるのが楽であることも魅力です。
また器具本体が安価なのも魅力です。 |
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冷めやすい、または多量の抽出だと熱にさらされる時間が多くなるなど、淹れる人数が少ない程、他の抽出方法との優位性があると考えられます。 |
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ネルドリップ

★★★ |
ネルの布をフィルターとして抽出する、18世紀に考案されたドリップの元祖であり、かつ究極の香味を抽出するドリップ方法といわれています。
淹れるコーヒーの香味の要素が全てが抽出されることが、究極のドリップといわれる所以です。
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誰もが疑わない、本格的コーヒードリップ方法。
コーヒー豆の素性のよさが活きる、香味のよさ。
フィルターの周囲に、隔壁がないことから、効率よくガス抜き、コーヒー抽出ができるといわれています。 |
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ネルの洗浄、保管、なじませなどに、とても手間がかかります。
常時湿ったネル布の衛生管理が大変であること。
その他は、ペーパードリップに、似た短所があります。
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セラミックフィルター

× |
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検証テストの結果からの長所は以下の通りです。
●ペーパーフィルターが不要
●趣がある |
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毎度の使い終わってのメンテナンスに、とても手間がかかります。
少し使わないと、以前使用した時の匂いが残ってしまいます。
ドリップスピードがその日によって違う、「ご機嫌性」が高く、安定したコーヒーが楽しめません |
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当店では、お勧めしていません
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サイフォン

★ |
ガラス製のフラスコとロートの上下構造で蒸気圧にてバキュームする方法で、コーヒーを抽出する器具です。
コーヒーの抽出過程がつぶさに観れるため、視覚的に楽しんだり、喫茶店の抽出演出として盛んに用いられた抽出方法です。
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抽出温度もお湯のバキュームも器具によるものなので、人による抽出技術の差が出にくい点。
香り、味だけでなく、視覚的にもコーヒーを楽しめる点が魅力です。 |
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抽出の仕組み上、高温抽出になってしまう点や、コーヒー濾過層効果がないという面で、優れた香味を追求するには不向きです。
また、片づけが大変な上に、最もよく洗わなければならないロートが破損しやすい形状をしている。またこれが、高価であることです。 |
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プレス式
または
メリオール

★★★ |
紅茶用のプレスと同様の構造で、コーヒーの粉を漬け込むことにより抽出する器具です。実は、この器具は紅茶ではなく、コーヒーを抽出するために開発された器具であることは、意外にも知られていない事です。
原理的には、サイフォンに似た抽出器具で、最近では扱いが手軽そうに感じることから、人気が出ているようです。
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抽出に使用する器具が少なくて済み、コンパクトで、とても手軽そうに感じる点。また、手ごろな価格から販売されている点。
実は、粉をパッと入れ、軽くお湯を注ぎ蒸らした後、極めてそっとお湯を注ぎます。抽出に要する時間は、ペーパーフィルターと大きな差がありません。 |
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抽出の仕組み上、コーヒー濾過層効果がないという面で、優れた香味を追求するには不向きです。
また、器具の濾過能力によっては、、粉っぽいコーヒーが出来上がってしまいますので、その性能を見極めて購入する必要があります。
ベッタリと器具の底に残る粉のおかげで、片付けに思わぬ戸惑いが生じます。 |
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電気式
コーヒーメーカー

★ |
コーヒーミルと一緒のものなど、こだわりのマシンから、とても安価な単機能モデルまで、数え切れないほど沢山のコーヒーメーカーが売られています。
現時点では、ご家庭用コーヒー抽出器具として、恐らくもっとも普及しているものと思われます。
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水と粉(豆)さえ仕掛ければ、全て自動で抽出してくれる手軽さ。
お手入れについても、気配りされている機種が多いです。 |
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一般的には、高温抽出となりすぎる点。機種によっては、コーヒー濾過層を破壊してしまう注湯をしてしまう。注湯スピードがうまくコントロールされないなど、香味にこだわる方には、満足できない点が多いです。 |
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エスプレッソメーカー
直火式

★★
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コンロとこの器具だけで、エスプレッソ的「濃縮コーヒー」を楽しめます。
蒸気圧で湯をバキューム通過させ抽出しますが、何度も同じ液を通過させる仕組み。サイフォンと、下記に説明するパーコレーターの方式を掛け合わせたような仕組みで抽出します。
イタリアのご家庭で飲まれるコーヒーに、この器具は良く使われているそうです。彼らはこのコーヒーをエスプレッソではなく「カフェ」と呼びます。
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手軽な価格の器具と、手軽なサイズと仕組みの器具で、お湯を沸かす感覚で、簡単にエスプレッソの雰囲気が楽しめる点。
フォームドミルクをたっぷり加えて、ラテやカフェモカなどを愉しむのには、ある意味満足できるかと思われます。 |
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本格的エスプレッソならではのクレマ(表面に浮かぶ細かい泡)や、香味を損なわない、ストレートのエスプレッソコーヒーを楽しむのには、物足りません。
それは、加熱の時間が長すぎるたり、何度も抽出液がコーヒーを通過するために、雑味が出たりするからで、すっきりとしてかつ濃厚な、本来のエスプレッソの香味を抽出するのには、得てとしていない構造からくるものです。 |
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★★★★★
自珈亭取扱商品
生産終了しました |
細かく挽いたコーヒーの粉に、一気にお湯を通過させ、短時間のうちに高濃度のコーヒーを抽出する器具です。
クレマという、独特の細かい泡が表面に浮かぶ、味わい深いエスプレッソコーヒーが抽出できます。これに、フォームドミルクを加えてカプチーノやラテを楽しんだり、チョコレートシロップを加えてカフェモカなどにアレンジしたり、高濃度を利用してカフェ・オ・レにアレンジしたりと多彩なコーヒーライフを演出します。
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何よりも、香味を崩さずに、高濃度のコーヒーを抽出できることが魅力です。
作業工程を覚えると思ったよりも簡単に、しかもコーヒーメーカーよりもはるかに短時間でコーヒーの抽出が可能です。
後片付けも、作業工程を覚えると、それほど手間取りません。 |
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器具の価格が少々高額であること。一度に淹れられる杯数が少ないこと。
器具の取り扱いに多少の慣れが必要(どの器具でも同じですが)。
器具によって、淹れるカップの大きさが限定されること。
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ウォータードリッパー
(水出しコーヒー)
 
★★★★★
自珈亭取扱商品 |
オランダ人が考案したと伝えられ、別名「ダッチコーヒー」としても有名なドリップ方法です。
一滴ずつゆっくりと落としていくその様子は趣があって、淹れ終わったコーヒーの香味を想像しながら楽しみに眺めたりもしてしまいます。
ドリップに加熱をしないため、香味成分が崩れい優れた点と、抽出液にカフェインが出にくく、カフェインレスコーヒーとしても、広く知れ渡っています。
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香味に影響を与えるといわれる「加熱」をしないでコーヒー液を抽出ことから、ダッチコーヒーならではの素直な香味が楽しめます。淹れてからの時間による香味変化がほとんどないのも、このドリップの他にはない特長です。
香り高いアイスコーヒーや、加熱による即席ホットコーヒーも美味。喫茶店でも、アイスコーヒーとして提供しているお店を多く見かけることができます。
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点滴抽出のため、淹れるのに時間がかかる点。
器具も大きくなりがちで、一般家庭向きてない商品も、多数見受けられます。
また、複雑な形状のガラスや調節弁などを多用するため、器具の価格が少々高額になってしまいます。
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パーコレーター

★ |
アメリカでかなり昔から使われてきた、伝統あるコーヒー抽出器具です。
蒸気圧でお湯を吸い上げ、コーヒー粉のはいったバスケットに、何度も同じお湯(抽出液)を通過させて抽出する方式。
日本では、抽出の手間をかけずにすむため、キャンプ用品として多く販売されています。
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抽出のセッティングが楽で、抽出中に面倒をかけずにすむという点。
火力と、お湯の通過時間、そして粉の量を管理するだけでOK。
器具もそれほどお金をかけずに、そろえられます。 |
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何度もお湯とコーヒー液が粉を通過するため、抽出オーバー気味となる点。
また、抽出液の濃度を抽出中に確認できないため、こつを覚えるのに時間を要する点。
高温抽出による香味の変化。そしてバスケットの濾過能力が足りない上に、沸騰による抽出液の暴れにより、コーヒー粉っぽくなり濁るなど、こだわりのコーヒーには不向きな器具です。 |
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イブリック

★★
個性がすごく強い
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コーヒーを粉にして抽出することを発明したした国であるトルコにて使われ始めた伝統ある抽出器具。この方法で淹れられたコーヒーは、ターキッシュコーヒーとも言わます。
このイブリックという器具は、トルコでは「シャズベ」と呼ばれ、コーヒー粉とお砂糖と水を入れて、弱火で煮出してそのまま飲みます。
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ダイレクトに煮出すため、濃厚でかつ苦味が強くなります。デミタスカップに注ぎ、粉成分を沈め、上澄みを飲む伝統と赴きを感じます。
器具の形状などもマニア心をくすぐります
他にはない、個性的なコーヒーの香味を楽しめることでしょう。 |
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個性的な超高濃度な香味、粉っぽさが好みでない方にはお勧めできません。
ただ、煮出したコーヒーをフィルターで濾したりして楽しむ方法もあります。 |
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ベトナム式

代用が効きます |
その名の通り、ベトナムで飲まれているコーヒーの淹れ方です。
飲み方が独特で、コンデンスミルクにより甘みづけと、ミルク・クリームの調合を行います。
細かく挽いた粉にお湯を注ぎ、一杯分のコーヒーを抽出するのが多くの方法。最近流行の、ソロフィルターとも通ずる部分を持つ抽出器具です。
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手順さえ覚えれば、比較的簡単に取り扱うことが可能です。器具も安価に手に入ります。
異国情緒あふれるアジアンテイストな雰囲気は、なかなかなものです。ベトナムは、有数のロブスター種産地なので、これもブレンドすると、より雰囲気がでてくるかもしれませんね。 |
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特にこの器具で抽出する理由がないという点。決め手は、バターでローストしたロブスター種のコーヒー豆。これを、濃く淹れ、コンデンスミルクで割れば、ベトナムコーヒーの香味が出来上がります。
高圧エスプレッソメーカーで淹れたコーヒーに、コンデンスミルクを合わせるのも、オツでよろしいかと思いますよ。 |
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