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~ 実際の使用テストで〝香味〟と〝家庭用〟の両立を図った器具だけを厳選したドリッパー販売~
  その

ペーパーフィルターを陶器のフィルター(セラミックスフィルター)にすると香味は変わるのか
またまたお得意の、香味比較実験!!

巷でも、ネット上でも噂が絶えない陶器製のセラミックフィルターの実力はいかがなものか!! 実験選択の横濱 自珈亭から、テスト結果をお届けします。自珈亭ラインナップの充実になるかどうか、楽しみです§^-^§

●水質改善
●まろやかさが出る
●ペーパーフィルターのゴミがなくなる
さて、このセールスポイントに期待。
実験結果を、ご覧ください。

実験はいつもの通り、複数回、そして一銘柄だけでもなく、数度、数日にわたりテストしています。こだわりの探求結果を、ご一読ください。

もちろん比較対象は、香味、使い勝手、収納性のトータルパフォーマンスで現時点(2004年)まで圧倒し続けている、王者「コーヒーバネット」です。


★★今回の実験条件設定★★
① 同じ豆を同じ挽き加減で比較。粗めにしたり、中細にしたり・・

② 豆は、3種ブレンドのものと、ストレートのものとを、何日間か
  に渡り、同じようにドリップテストを繰りかえしました。日によって
  異なる香味間隔のバラツキ(豆の調子・人の調子)を避ける為です。

③ コーヒーバネットに、バンブーフィルターとセラミックフィルターを
  装着しテストしました。また、セラミックフィルター専用で販売され
  ている陶器ドリッパーも利用してみました。

④ 一人で並行して、同時に2つの抽出をし、湯温はほぼ同等。85℃
  前後を維持

⑤ ドリップポットは、kalitaさんの細口ドリップポットを使用

●● 『セラミックスフィルター』 と 『メリタバンブーフィルター(ペーパーフィルター)』 の比較結果●●
コーヒーは嗜好品ですので色々反論もあるかと思いますが、好き嫌いではなく香味の傾向をストレートにお伝えいたします。
コーヒーバネット 

バンブーフィルター
コーヒーバネット 

セラミックフィルター
セラミック専用陶器ドリッパー

セラミックフィルター
ホットコーヒーで
相変わらずの高バランスの抽出力。香味は全て忠実にドリップされ、深みのある香味のコーヒーを愉しむことができます。
よい言い方をすれば、すっきりとしていて、含み香りはたっている感じがあります。しかし、嗅ぐ香り(アロマ)と、甘みとコクが失われた感じ。
香味の傾向は左記と同様です。
バネットよりも、比較的ドリップスピードが遅くなり、エグミ・苦味が前面に出てきます。
急冷却
アイスコーヒーで
ここまでも相変わらずの高い香味バランス。ドリップ調整が簡単ですので、急冷却アイスコーヒーの為に、少し濃い目にかつ余分な成分を出さずにドリップすることもできます。
嗅ぐ香り(アロマ)と含み香り(フレーバー)を奪われ、すっかり平淡なアイスコーヒーとなってしまいました。
嗅ぐ香り(アロマ)と含み香り(フレーバー)を奪われ、すっかりつまらないアイスコーヒーとなってしまいました。
ドリップにあたり
常に安定したドリップスピードと、注湯コントロール。豆のグラインド細度で香味コントロールすることも可能です。
ドリップスピードが安定しません。セラミックフィルターの温度によるものかと思い色々と試したましが、ご機嫌が悪いときは、点滴ドリッパーかと思うほど。安定した香味を楽しむことはできませんでした。
基本は左記と同じですが、よりドリップスピードが衰える傾向があります。これにより、コーヒーが冷めること、余分な成分まで抽出されてしまうことの懸念があります。
使用感
フィルターを折り、ドリッパーにポンとセット。ドリップが終われば、フィルターごとポイと捨てるだけです。ドリッパーをサッとお水で流せば作業完了のお手軽さです。
ドリップ完了後の湯通しを繰り返し、次回に匂いが残らないような日頃の手入れが必要です。その際の湯通りが早くないので時間がかかり、物自体も陶器ですので、神経を使います。手入れに時間がかかります。
ドリッパー部も陶器となりますので、手入れ時などの神経は、更に使うことになります。ただ、ドリッパー自体は、全面に釉薬がかかったものですので、手入れそのものはコーヒーカップ同様レベルで簡単です。
 

コーヒーバネットではなく、専用陶器ドリッパーを使用しても、ドリップの香味結果が良くなることはなかった・・・
うーむ、どうしてでしょう

・・・で、ペーパーフィルターは使いませんが、コーヒーの粉をまとめてポンッと捨てるわけに行かず、ざらざらの表面にこびりついた粉を取るために水で流しながら洗い、その際にはがれた粉は排水へと流れていき、環境に対したよいと言い切れないような気もします。


●● 『セラミックスフィルター』 の 水質改善能力 ●●

思わぬ芳しくない結果を出してしまった上記ドリップ比較テストでしたが、「水質改善」と最も前面に出しているセールストークはどうであるのか、これを改めて確認して理解を深めようと思いました。

天然素材系のドリッパーということで、とても説得性があり、自珈亭としてもとても期待しているこのドリッパーの最大のセールスポイント。

さて、何度となく試したこの効果をご覧ください。
水道水は、自珈亭のある横浜の水道水そのままを利用しました。
浄水器は、家庭用有名ブランドの中空糸フィルター型を利用。あえて新品時の絶対的能力から衰えた状態のものを使用し、効果を確認しました。


何もせずに水の味を試す
セラミックスフィルターで濾過
水道水そのままを
試してみる
表現しきれない“味”が感じられる
水臭さを感じる
カルキ臭を感じる
“味”にすっきり感がある
水臭さもない感じ
ところがカルキ臭を強く感じる
浄水器で濾過した水道水を
試してみる
丸みがあり
よーく味わうと僅かに泥臭さがある
“味”にすっきり感があるが
僅かに残されたカルキ臭を強く感じる
浄水器で濾過した水道水を
使用後一週間放置した
セラミックスフィルターで試す
丸みがあり
よーく味わうと僅かに泥臭さがある
この水が右のようになってしまいます
“味”にすっきり感があるが
石の匂い?!
なんともいえぬ妙な匂いが
抽出されてしまう
湯通ししてもとれない!!
 
意外なことに、最も期待した「カルキ臭」を取り除くことができませんでした。

最も困ったのは、きちんと手入れをした後に一週間放置したセラミックスフィルターから出る、嫌な匂いと味です。きちんと説明の通り手入れをしていたにもかかわらず、しかも数回の試用にもかかわらず、目詰まり改善のための、焼入れメンテナンスの儀式することとなってしまいました。“焼入れの儀式とは”ガスコンロや、オーブンなどに入れて高温にし、有機物を炭化させて取り除くというメンテナンス作業のことです。ネルドリッパーのような繊細な取り扱いが必要なのかもしれません。

このメンテナンスでも、ペーパーフィルターは使わないまでも、結局加熱のためのエネルギーを消費してしまいます。フィルターを使わないから「環境に優しい」というセールストークが合っているかどうかは、またしても疑わしくなってしまいました。とにかく、使用説明書から想定できる使用情報だけでは、満足できない結果となってしまいました。

やはり自珈亭では、生育のむちゃくちゃ早い「竹(バンブー)」をパルプ素材とするペーパーフィルターの販売を継続して行きたいと強く思いました。 ⇒ (メーカー生産終了ですm(_ _)m)


特徴高い商品性と、2人用コーヒーバネットにもパシッとはまる形状とサイズ。
そんなセラミックフィルターに大変な期待を寄せていましたが、思いもよらない結果となってしまい残念です。この癖のあるドリッパーを自珈亭にラインナップに加えることは現時点では諦めることにしました。

賛否両論あろうかと思いますが、多くのコーヒーファンの方々の一情報として、このページが参考になればよいなと思います。

また、このドリッパー(このタイプのドリッパー)での美味しいドリップのノウハウなど、ふるって投稿をお寄せくださいませ。メーカー様でも結構です。情報を検証し、更に充実した情報にしていきます。


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