自珈亭(じこうてい)とは
自珈亭の創業のきっかけとなるコーヒー焙煎店の店主が教えてくれた、手焼き焙煎のコーヒーの世界。そもそもコーヒーが大好きで、喫茶店も焙煎店も探訪していたコーヒーの楽しみ方を大きく覆す出来ことでした。焙煎する愉しみと、立ち昇るコーヒーの焙煎臭と次第にコーヒーらしい香りに変わっていく不思議と、原料の生豆にこだわるほどに変化する本物の美味しいコーヒーの深い世界感に魅せられていったのです。
それがちょうどインターネット検索が爆発的に拡大していた時期。趣味の持論サイトを立ち上げ、究極に近いコーヒーマニアが語りあう掲示板を立ち上げ、そこにまだスポットライトがあたっていない自分コーヒー焙煎愛好家達が集まりだしたのが当店が創業するきっかけとなります。家の中でのコーヒー焙煎を布教する日本初のショップが、よちよちと歩きはじめたのです。
一般消費者がコーヒー生豆を手に入れることが難しかった時代にいち早く、焙煎豆を一切販売せずにコーヒー生豆のみを提供することに踏み切れたのも、その頃に集まってきた方々が背中を推してくれたから。そして、心あるコーヒー豆の輸入業者の方々や著名企業でも想いを聞いてくれた方々のご協力があったからに他なりません。
時代は過ぎ行き、家庭焙煎愛好家は凄く増えることになりました。さらには焙煎入門器具から卒業して、改造や自動や大型の焙煎機を使用する方々も増えましたよね。また様々な焙煎機も開発され輸入され、焙煎スタイルも自由に選択できる時代となりました。また焙煎方法も当店の無料指導が無くても、多くの方々が動画サイトにアップするような時代になりました。
20周年を超えた今も、自珈亭は商売の規模も想いも変えずに頑固を貫くこだわり零細店ですが、時代と共に変化するこだわった材料の販売を強化すべく、リニューアル致します。
今後の自珈亭もご期待とご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
沿 革
- ●1997年
- コーヒーの趣味の情報サイトを春日部市で構築し始める
- ●2000年
- 家庭焙煎珈琲愛好家の為の小さな売店 自珈亭(じこうてい)の営業を始動
- ●2002年
- 拠点を横浜に移転、屋号を 「横濱 自珈亭」 として正式に創業開店
ユニフレーム社のコーヒーバネットの性能評価をネット上で紹介し話題!!
各種メディアで取り上げられ、
コーヒーバネットがコーヒー愛好家やコーヒーショップの評判も得て人気商品へ
- ・
- コーヒー焙煎愛好家間でのコミュニケーションの中で、焙煎が中々うまくいたかないという声の多さを踏まえ、焙煎機のネット販売店としては日本初提案の無料焙煎指導をスタート!
また、焙煎度毎の全テースティング結果を細かく紹介する、これも日本初の拘りの高品質コーヒー生豆販売を開始
- ●2012年
- おうちの中で手軽な出費でコーヒーの焙煎を簡単に楽しめる、学ぶことが出来る
初心者向けオリジナル家庭用陶器製焙煎機「香烙(こうろく)」を企画・開発。有田焼の窯元に委託製造して発売!!
これに機に家庭焙煎の布教活動をさらに強化!! 支店展開(EC)もスタート
- ●2020年
- Amazon支店 Yahoo!ショッピング支店 をオープン
- ●2023年
- 開店20周年を機に、SDGsコーヒーを意識した生豆を揃えていく方針を発信
有機農産物の生産工程管理者・小分け業者講習受講修了認証を取得
- ●2024年
- 有機農産物小分け業者認証を取得
- ・
- 有機栽培コーヒー生豆の格付マーク付き 販売をスタート
2024年吉日 横濱 自珈亭
コーヒーとの出会い
●珈琲との出会い
まだ自家焙煎店がブームになる以前から私どものコーヒー好きが始まりました。
インスタントコーヒーしか一般消費者の手に届かない時代に、父がブラジルの出張でお土産で買ってきてくれたレギュラーコーヒーをサイフォンで淹れて飲んだ子供のころ。コーヒーを沸かす後継と時間と香りの世界に心躍らせました。ミル付きのコーヒーメーカーで、大手焙煎メーカーのコーヒー豆をあたかも珈琲通になった気分で飲んでいた時期。自家焙煎の喫茶店のコーヒー豆の香味に「まったく違うわ~」と舌鼓を打った時代。自家焙煎喫茶店のマスターに無理を言って、ブレンドに何が入っているのかを教えてもらったり、豆を売ってもらったりしたものです。
その後、自家焙煎豆専門店が続々オープン。そんな中で、自分にあったコーヒーを提供してくれるお店と出会いました。とにかく、どう淹れても他のお店のお豆よりも美味しいと感じる感覚が新鮮で、「こんなにも味に差が出てしまうなんて」と、カルチャーショックを受けたものです。そのコーヒーが、子供のころの父がお土産で買ってきてくれたコーヒーを思い起こすような香味だったのだと今は思います。
●陶器焙煎との出会い
最初に出会った陶器焙煎器
(今は幻の品)
そしてこのお店で教わったのが、銀杏煎りなどの手網ではなく陶器を使った手焼焙煎器だったのです。バーベキューなどでたまに行われていた手網焙煎での大きな悩み、舞い散るチャフに悩まされることが大幅に軽減されたのです。
チャフの問題が有るため庭やベランダで焙煎をせざるを得なくなり、ちょっとした風で熱が豆に当たらなくなってしまう問題が、キッチンで焙煎出来ることと陶器そのものが熱を保持するために繊細な熱風のあたり具合を必要としなくなったことから激変したのです。
そんなことから、部屋の中でもコーヒーを焙煎すること、そして焙煎回数そのものも飛躍的に増えて行ったのです。
煎れば煎るほど、同じ産地銘柄の生豆でも購入するお店が違えば香味が異なること。そして同じ生豆を使って同じ焙煎度でも焙煎器の振り方や火加減、そして人によって異なった香味のコーヒーになることを、比較体験して知り、そして美味な豆に出会うことの難しさ、そして納得の焙煎が実現したときの感動を知っていくことになりました。
●焙煎に慣れてくると別の楽しみが生まれてきます
自分で焙煎するようになり、別の楽しみもでてきました。
例えば、品質のよい2種類の豆をブレンドすると、ストレートで2度、そしてブレンドで1度以上、合計3度以上も美味しい体験ができます。焙煎度合いで、味が変わる世界を知り、ブレンドも混合具合で味が変わる。だからこそ、家庭焙煎は楽しいんです。いつも新しい発見があるんです。今では、「次はこの豆をどんな深さで焙煎しようかな」とか「何と何をブレンドしてみようかしら」、と考え、焙煎し、そして淹れるのが待ち遠しかったりします。終わりのない探求の日々は、飽きがきませんよね。
●家庭焙煎の楽しさ、感動を知って欲しい
そんな、手軽にできる家庭焙煎の楽しさ、自分で焙煎したコーヒーを味わった瞬間のうれしさ、感激をみなさまにも体験していただきたいのです。数分で、ちまたの著名コーヒーショップよりもずっと美味しい珈琲が創れてしまう感激!!
是非とも自分コーヒーをあなたにも味わっていただきたくて家庭焙煎専門店をオープンしてみようと思ったのです。 いつしか、多くの人に家庭焙煎の楽しさを知っていただき、〝自分珈琲〟を趣味に、そして暮らしの中にとけこんでいってくれればいいなと願っています。
●最後に、
美味しいコーヒーとの出会いと、さまざまなことを教えてくださった先生方・お店の方々、そして「自珈亭」の開店にあたりまして無理を聞いてくださいました関係者・関係業者のみなさまに感謝と御礼を申しあげます。
2001年 「家庭焙煎コーヒー 自珈亭 小さな売店」 記
ご挨拶
店長 せきや美由紀
某百貨店で10年ほど接客に携わり、お客さまと触れ合うことの楽しさを知りました(珈琲売場ではないです(^^ゞ)。ウェプ上の店舗ですと、みなさまとお顔を会わせてコミュニケーションできないことだけは残念ですが、インターネットというツールを使ってお客さまと双方向でコミュニケーションできるお店を運営できますこと、大変うれしく思っています。
百貨店勤めの当時から、食べ歩いたり飲み歩いたりするのが大好き。そして、山里のゆっくりとすぎていく落ち着いた時間が大好き。そんなこともあり、暇を見つけては各地にのんびりと旅に出かけ、その土地ならではの食材を美味探訪してきたものです。珈琲でも同様に、食とくつろぎの世界に通ずるもの。だからこその時間と共に大好きになったのではないかな、と思っています。
お客さまの中には、私よりも経験・知識豊富な方々がたくさんいらっしゃることでしょう。そんなみなさまからの情報も含め、日々探求に励みながら、「自珈亭」共々成長していきたいと考えています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
2002年記 店長
STAFF紹介: 自こう亭坊然
自珈亭プロデューサー・企画担当 COFFEEの味見役(ティスター)の一人
運営事業会社エイマーク合同会社 代表 兼 CEO
東京新宿の某喫茶店のドリンクカウンター、調理場から飲食業の経験をスタート。
ワインバー、ビアホール、ショットバーカウンター、バンケットルーム、国際ホテル、割烹料理店などを、4年強の間、引き抜きを受けながら渡り歩き、カウンター、ホールサービスの実績を積む。
その後業界を変え、多種多様な業界を 営業職、企画職、経営職 と渡り歩き、エイマーク合同会社を設立。
そんな経歴とはまったく関係なく、プライベートでは自然が好きで、渓流へ、スキーへ、登山へとコーヒーを持参しながら年中遊びまわっている。無論、食探訪もプラペートの領域で大きなウェイトを占めている。さらには車好き、呑気系ペット好き、と多趣味に暇なしである。
(^^)ご挨拶♪
このたびは、飲食業時代からの趣味も手伝い、自珈亭店長と意気投合。趣味の家庭焙煎珈琲「自珈亭」の開店をプロデュースさせていただくこととなりました。 WEB(ウェブ)から、まだ生活に浸透していない「趣味人の家庭焙煎コーヒー」の世界を、広められればいいなと思っています。
このウェブサイトが、家庭焙煎の情報発信基地としてお客さまに認められるようになれば幸いです。
今後もコーヒーの味見役(ティスター)と、企画プロデュース担当として裏から自珈亭を支えてまいります。よろしくお願いいたします。
2002年記 プロデューサー