有機農産物とは、化学肥料や化学合成農薬を使わず、自然の力を最大限に活用して育てられた農産物のことを指します。有機農法では、土壌の肥沃さを維持し、生物多様性を保護し、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。
有機農産物は、その生産過程が厳格な基準に従っていることが認証機関により認証されています。これらの基準は、農薬、肥料、遺伝子組み換え作物の使用有無、動物福祉、環境保護など、多岐にわたります。有機認証を受けた農産物は、そのラベルによって消費者にその品質が保証されます。
有機農産物をご選択するということは、健康を大切にする、自然環境を大切にすることだけでなく、持続可能な農業の発展と健康社会を支え、地球の未来を守り発展させることにもつながっているのです。
自珈亭は、有機農産物の生産工程管理と小分け業者の管理についての学習を修了し、さらには小分け業者として厳格な管理基準を農林水産省に認証された小分け業者認証店です。
有機性を管理した状態のコーヒー生豆をご家庭までお届けできる、コーヒー生豆のショップとして、安心してご利用くださいませ。正確な有機JASマークを付与した有機栽培コーヒー生豆をお届けいたします。
※有機JAS認証コーヒー銘柄に限ります
自珈亭が推奨する~ほんとの自分珈琲の時間~は、美味しいコーヒー豆無くして語れません。コーヒーって元をただせば「樹に実る果実であり農産物だ」ということに気がつきます。ですから、様々な地域のコーヒーやその年の出来栄えを感じることも、私達コーヒーフリークの楽しみなのではないでしょうか。
現在コーヒー農村では、そんな地域性、独自性のある美味しい珈琲が、そもそもの農家の貧困に加えて、政治的な混乱、そして気候変動による不作、などによって廃業につながり失われつつあります。美味しいコーヒー豆が世の中から減っていっているのです。まさか直ぐに無くなるはずはないと思いますが、本当にそうなってしまう日が来てしまうことがないように、コーヒー生産者の方々と、本来あるべき姿のコーヒー豆の取引条件で手を結ぶ。これが結果的に農家の方々の生活を支え、美味しく、健全な生育環境の中で育まれた独自性と品質の高い、〝手間暇をかけて育てた農産物のコーヒー〟を今後も飲み続けられることに繋がっていくのです。
自珈亭のコーヒー豆は、おかげさまで「とても美味しい」と大変好評を頂いています。これは当店のこだわりで、品質の高い多様な銘柄の中から、さらに選りすぐった銘柄選択をしているからに他なりません。でも、この商品選択で多数の銘柄を試すときに思うのです。「確かに美味しい。でも、特長を主張し、美味しさが前面に出てくる豆が少ない。」「豆の品質が安定しない」こと。
これらが、激安コーヒー(もちろん美味しくて安い)を長年追い求めてきた、私達を含めた消費大国の仲買とロースターの益とお買い得だけを追及してきた消費スタイルが原因になっているとは、多くの人たちは知るよしもありません。
「美味しいコーヒーを安く手に入れて高く売りたい」「美味しくて安いものを買いたい」
これは経済の流れとして当然の成り行きかと思います。でも、これらの欲求が、生産現場では無茶な買い叩きを引き起こしていました。コーヒーは農産物です。美味しいコーヒー作りの為に、手間ひまをかけてくれる生産者の方々に、苦労に見合った対価が払われないことが、いったい何を引き起こすのでしょうか。
南米をはじめとする大規模農法(プランテーション)は、自然生育のコーヒーに必要な、木陰での生育環境だと効率が悪いために、森林を伐採する。森林がなくなるために、土壌の養分は不足し人工的肥料を使わざるを得なくなる。でも、コーヒーは効率的に大量生産ができるという状況。
これと同じことが、地形、または経済的に出来無い国々の人々、つまり手間をかけたコーヒー作りを売りとする産地の多くの農家の方々は、プランテーションのコーヒー取引価格に自分たちのコーヒーの取引価格までが影響を受けてしまい貧困にあえいでしまったのです。収穫しても収穫しても儲からない。肥料も器具も買うお金が無くなる。この結果、生産量の減少、手間ひまをかけた栽培への意欲低下、粗悪品の流通、コーヒー栽培からの離脱…どんどんと悪循環を生み出してきました。
ブランド化してしまった超高価なブルーマウンテンやハワイコナなどばかりではなく、エクアドルや東ティモールなど、その他旧来からの銘品の中からも絶品コーヒーを飲みたいではありませんか。
フェアトレードは、コーヒー豆を安く仕入れるためではなく、継続の目処がなくなりつつある銘品を残し、農村を救済するために、産地農村と直接契約をし、適正な価格でお豆を購入するのです。そして、フェアトレードのお豆購入側の契約団体は、仕入れ契約だけでなく、美味しい珈琲作りができるように栽培法の指導や、自分達でお豆の精製・輸出業務ができるように、支援をしながら手を取り合っていくのです。コーヒー豆を自然に近い環境の中で伸び伸びと育ててやる。伐採してしまった森林に、木陰用の樹木を植樹し、自然栽培に切り替えていくなどの地道な活動は大変です。しかし、農村の方々は、良いものを作っていく意欲があり、そしてフェアトレード団体も何とか美味しい珈琲と産地を守り育てていきたいという意欲にあふれています。
それは、そのまま良質な珈琲の香味につながってくるものではないかと自珈亭は考えます。フェアトレードのことを、仲介業者を排除した仕入れのコストダウンと勘違いしてはいけませんよ。
フェアトレード思想を理解したからといって、当店でフェアトレードコーヒー豆の仕入れ採用について特別評価は致しません。いつもどうりのスタンスで冷静に、香味確認をテースティングで行い、折り紙付きの自信のお豆をご提供していきます。
是非、このフェアトレードで入荷した、作り手の気持ちのこもったコーヒーをお試しください。それがまた来年に、美味しく、自然の活き活きとした息吹を感じるコーヒーの栽培支援につながっていくのです。
またここ最近では、これら自然農法のコーヒーと、その栽培に必要な日除け用の樹木(シェードツリー)を共存・植樹する自然農法が、フェアトレードによって支えられていることが知られてきています。植樹や土壌改善は、環境浄化、温暖化防止など、私たち人間を含む多くの生物にとって必要な環境改善です。
栽培指導が農薬や化学肥料を使用しない自然栽培で、環境にも健康にもやさしいなど、フェアトレードコーヒーは、コーヒーの世界だけでなく、さまざまな相乗効果が期待されています。私達が飲む美味しい珈琲が、実はそんな役割も果たしているなんて、ちょっと不思議で感心してしまうのです。
自珈亭では、そのような活動として貢献しているコーヒー銘柄の選定にも力を入れています。中には自然保護活動の寄付に繋がる銘柄も登場する中、勿論 香味や豆面品質の確認を経た上で積極採用し、コーヒーの生産環境の保護と共に貢献していきます。
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